2018年07月18日

小笠原旅行記 H 書き忘れたこと

2018/6/28(木)〜7/3(火)
 長かったようで短かった3泊6日の小笠原旅行でしたが、最後に書き忘れたことについて書いて、旅行記の最後にしたいと思います。



↑ 「おが丸」の2等和室の部屋はこんな感じでした
 私達はちょっと贅沢に「特2等寝台」にしましたが、2等寝台で十分でしたね。


2018年7月の「おが丸」の大人1人片道の料金です。(消費税込)
2等和室 26,210円 2等和室との差額
2等寝台 29,860円 +3,650円
特2等寝台 39,620円 +13,410円
1等室 54,850円 +28,640円
特1等室 70,740円 +44,530円
特等室 78,080円 +51,870円


↑ 「おが丸」に貼ってあった「通過予定時刻」
 「媒島」って「なこうどじま」なんだ! 聟島列島が見えだしてから、船の周囲にカツオドリが姿を現してきて、結構皆さんデッキに出て来て、カツオドリの写真を撮ったり、眺めていたり。
 洲崎は館山の先端のことです。東京湾の出入りに約3時間かかっています。速度制限が有るからでしょう。



↑ 展望ラウンジで海を眺めながら・・・
 レストラン(レストランChichi-jima)は4デッキ、売店(ショップ ドルフィン)は6デッキ、展望ラウンジ(Haha-jima)は7デッキという配置でした。
出航してうろうろ歩き回っていたら、6デッキの展望ラウンジ開店前に列を発見! 並んで入ってみたら、常連さん達はテーブル席を占領。個人の方達は窓際の席へ・・・。私達も窓際の席を確保して注文をしようと思ったら結構長い列。こりゃイカン! と思ったら、常連さん達は持ち込みで宴会を始めています。
レストランは持ち込み禁止って書いて有ったのに、ここは持ち込みOK? 待つ間に父さんは売店で買った「小笠原島レモンチューハイ」を飲みながら待ちます。母さんがソフトクリームと生ビールを買ってきたので、海を眺めながらのんびりしようと思ったけど、常連さん達の声が大きすぎて、早々に退散しました。



↑ これが目的の「オガサワラオカモノアラガイ」・・・
 石門に行ったブログでも書きましたが、持参した一眼レフの重たいカメラとレンズの相性が悪くて、ガイドさんの車に置いていき、ミラーレスカメラで写真を撮っていましたが、途中でバッテリー切れ。
その後に見つけたのが、このカタツムリ君です。結構大きかったので思い切ってスマホのカメラで撮りましたが・・・、たいしたものですね! これで十分でした。さすがiPhone!



↑ 静沢の森遊歩道の案内板
 「おが丸」出航の前に、静沢の森遊歩道に行きましたが、入口に有ったこの看板を見て愕然としました。読めない! 仕方ないのですかね・・・9割の人が海遊びですからね。
 ガイドさんと行った石門ツアーも、会ったのは仕事で入山した3人だけ。乳房山も会ったのは前日一緒にツアーした1人のみ。小富士ではガイドさんと2人のお客さんのみ。この静沢の森も誰にも会わず・・・でしたから。
 このような読めない案内板のおかげで、滅多に見られなかったり、そばに寄って来ない貴重な鳥たちと出会えたのですから・・・。



↑ タコノキの実
 これも静沢の森遊歩道でみつけた「タコノキ」の実。パイナップルか・・・? って思いましたね。秋にはオレンジ色に熟すようです。



↑ サンセットシアターの看板
 「サンセットシアター」って立派な看板が有りますが、ここが母島の夕陽スポットです。母島では町が西側に有るので、朝陽は山から昇ってきます。夕陽もこの位置まで登って来ないと駄目なので、結局、朝陽も夕陽も見られませんでした。
この場所は確かに眺めが良いですが、結構な坂道を20分近く歩かないと来られません。



↑ 「CAFE MAMAYA」の看板
 石門ツアーの時に、ガイドさんの車の前を走っていたのが「CAFE MAMAYA」さんの車だったので、静沢の森遊歩道から行って見ようかと看板を見たら、10時開店。しかもここから片道400m歩いたら、12時出航の「はは丸」に間に合わないので諦めて帰ってきました。ここから見る海も良いらしいです・・・が、閉店は15時半なので夕陽は無理ですね。



↑ 父島の土産物屋さんの店頭
 母島には店舗が3軒しかなく、しかも島民向けみたいな感じでした。「はは丸」で父島に着いたら少し時間が有るので、土産物探しにぶらつきました。母島から来たら、凄い都会に来たって感じです。
 店頭に色鮮やかなビーチサンダルが並んでいます。小笠原ではビーチサンダルではなく「ギョサン」と呼びます。「漁業従事者の履くサンダル」とか、「漁協で売っているサンダル」から「ギョサン」と呼ばれているようです。サイズも色も豊富で税込800円でしたが、この後「おが丸」で帰るのみだったので、買わずに眺めただけで終わりました。
posted by muutosan at 05:41| 旅行 小笠原

2018年07月17日

小笠原旅行記 G 静沢の森遊歩道〜帰路

2018/7/2(月)
 小笠原最終日・・・と云っても、東京に着くのは7/3(火)です。母島12時出発の「はは丸」に乗って約2時間、父島で「おが丸」の出発が15時30分、7/3の15時30分に竹芝桟橋着です。
 午前中に時間が有ったので、静沢(しずかさわ)の森遊歩道に行ってきました。



↑ 天然記念物の「アカガシラカラスバト」
 母島に来て2日目にガイドさんの車で、3日目に有償運送の車で・・・と、見る事ができましたが、写真撮影がうまく出来ず、諦めていたところ、静沢の森遊歩道の戦跡「海軍施設跡地」を歩いていたら、見つけました。
この鳥を見たくて訪れる人もいるとの事で、そういう人でも殆ど見る事が出来ないらしい。



↑ 天然記念物の「オオヤドカリ」
 母島では普通に歩いていましたが、足音で殻の中に隠れてしまって写真が撮れなかったが、このオオヤドカリは隠れるより逃亡を選んだらしく写真を撮る事ができました。



↑ 特別天然記念物の「メグロ」
 これも母島では普通に見られますが、動きがすばしっこくて写真を撮るには、水浴びしている時がチャンスらしいです。期待していなかったのですが、この静沢の森遊歩道は人が歩いていないせいか、近くまで来てくれました。



↑ オガサワラハシナガウグイス
 母島にはスズメがいなくて、メジロが普通に飛んでいます。その中に混じって「メグロ」とこの「ハシナガウグイス」が・・・。本土では声だけでなかなか姿を現さないのに、ここでは姿を見せてくれます。この鳥もすばしっこい動きをします。



↑ 岩壁にペットボトルの水でメジロとクジラを描いて、見送りしてくれます
 宿に戻って昼食用の弁当をもらい、港まで送って貰いました。船に乗り込んで席を確保した後に、デッキに出ると見送りの人が来てくれます。
 その中で、何か描いている人が・・・、何と! メグロの絵やクジラの絵をペットボトルの水で描いています。最後にクジラが吹く潮を描いて終了でした。



↑ 母島の見送り
 前日は小池都知事も来て、母島でパレードが有ったとか。その為か来賓が宿に21名泊まっていたし、他の宿も一杯だったようです。帰りの「はは丸」も結構満席に近かったですね。
 石門に連れて行ってもらったガイドさんや、宿の人も見送りに来てくれました。



↑ 母島の見送り
 何と! 小・中学生達が海に飛び込んで、見送ってくれます。



↑ 父島でおが丸に乗り換えて、見送りの人を見下ろす
 父島に着いて少し時間が有るので、お土産を物色に歩いて見て、驚きました。土産物屋が何軒も有る! 信号機が有る! 父島って都会だなぁ〜と、感じてしまいます。
 見送りも南洋踊りや太鼓等、結構大勢見送ってくれました。乗船も一等客室から誘導されるので、我等も少々早めに船内に移動して、デッキに陣取りました。



↑ 父島名物、船が何隻も並走して見送ってくれます


↑ 並走している船から、順番に海に飛び込んで見送ってくれます
 これで6日間の小笠原旅行もお終い。帰りの船もあまり揺れる事もなく、竹芝桟橋には若干早めに到着。ただ一つ心残りは、海で泳いでない事です。素晴らしい海の色、小笠原ではボニンブルーと呼ぶ海の色、結局山にばかり登って海に入らず・・・、折角持って行った水中カメラも使わなかった。また、行けるかな・・・?
posted by muutosan at 05:13| 旅行 小笠原

2018年07月16日

小笠原旅行記 F 小富士登山

2018/7/1(日)
 乳房山に登った後、少し休んでから宿の車で「都道最南端」まで送って貰いました。母島にはバスやタクシーが無いので、有償運送と云う制度が有ります。観光協会に頼もうと思ったら「うちでもやってます」との事なので、宿に頼みました。



↑ 小笠原諸島の固有種「タコノキ」が生える道を進みます
 小富士の標高は86mと低いので、結構暑さが応えます。シダと一緒にタコノキの脇を進んで小富士に向かいます。



↑ 「すり鉢」で風に吹かれて一休み
 赤茶けた砂地が有る「すり鉢」、東側からの風があまりにも気持ち良くて、海を眺めながら休みます。東屋が有るので、父さんは日影に避難。



↑ 山頂直下から北側を眺めます
 午前中に登った「乳房山」の山頂部分は相変わらず雲の中。これで頂上が顔を出していたら悔しかったところですが・・・。振り返ると鬱蒼と茂るジャングルのようで、どこを歩いて来たのか不明です。



↑ あまりの暑さに小富士から退散!
 風は結構吹いていましたが、暑さに耐えきれず即下山。



↑ この辺りは「タコノキ」が多い
 当初は海岸に寄りながら、歩いて帰ろうかと思いましたが、結局暑さにやられてどこにも寄らず。都道最南端から宿に電話をして有償運送で帰って来ました。

※詳細はホームページをご覧下さい。     
http://www.muutosan.sakura.ne.jp/2018_mt/18-0701kofuji.html
posted by muutosan at 06:04| 旅行 小笠原

2018年07月15日

小笠原旅行記 E 乳房山登山

2018/7/1(日)
 今日は朝ご飯を食べて、すぐに出発。母島最高峰の乳房山(ちぶさやま)に登ります。標高は463mですが、ほぼ海面に近い所からの登山開始。



↑ 登山口の標識
 前日の石門同様、登山口には靴底の泥を落とすブラシと酢スプレーで靴底をセットして、コロコロ粘着で衣服の種子等をリセット。メグロの絵がかわいい!



↑ 登り始めからシダが茂る登山道
 頂上は雲に隠れており、風も有ったが、登り始めはシダが茂る樹林帯なので、一気に汗が噴き出ました。TVを見ていると東京よりも最高気温は低いけど湿度が高い。



↑ 途中で出てきたガジュマルの木
 どでかいガジュマルの木が有り、手前に標識。どこにコースが有るのか?  ・・・と思ったら、ガジュマルの根の間を進むコースです。



↑ こんなシダも有り、まるでジュラシックパークの世界


↑ シダの仲間、オオタニワタリ
 母島特有の雲霧林。今日はまさにその雲霧林を体験する事が出来ました。オオタニワタリが濡れて光っていますが、雨が降っているのではなく、霧が当たって濡れています。これが母島特有の植物やカタツムリを守っています。



↑ 昨日も有った「ハハジマノボタン」
 石門でガイドさんに聞いていて良かった! 良い感じで咲いていました。



↑ 頂上に有った説明板
 頂上付近は雲の中だったので、残念でしたが、この説明板で我慢します。


↑ 出ましたカタツムリ
 途中でも一生懸命探したのですが、なかなか見つからず。石門に比べて生息数が少ないのかと思ったら、頂上で一杯見つけました。残念ながら風が強かったので枝が揺れて、写真ブレブレ。雲霧で湿っていたので活動が活発になったのか、石門では葉っぱの裏に隠れていたカタツムリが、今日は枝や幹にいました。


↑ 下りのコースもこんな感じです

↑ 途中で遊歩道っぽくなってきますが、相変わらずシダが一杯

↑ 雲の下に出たら、海が見えてきました
 昨日の石門付近みたいですね。石灰質が流れ出して海の色が白く変わっている様子が見えて感激! 海からの風が気持ち良くて、海を眺めながらしばし休憩。


↑ 高射機関砲の跡
 太平洋戦争時の塹壕跡地に高射機関砲の残骸が残っていました。


↑ 下山側の登山口に到着
 行きに最初に見つけた登山口、この先から登り始めてここに下山。時計回りの方が楽そうでした。

※詳細はホームページをご覧下さい。     
http://www.muutosan.sakura.ne.jp/2018_mt/18-0701chibusa.html

posted by muutosan at 08:57| 旅行 小笠原

2018年07月06日

小笠原旅行記 D 石門ツアー その2

2018/6/30(土)
 堺ヶ岳(標高444m)に藪を漕いで登って下り、石門のルートに戻って出発。雲が流れて風が吹き抜けていくが、湿度は高いまま。これから石門の核心部に行きます。



↑ 相変わらずのシダの茂る道を進む


↑ 倒れた木の幹に「シマゴショウ」がありました


↑ 倒れた木に、一杯シダ類が付いています


↑ シマクマタケランの花が咲いていました

↑ コヒノキゴケ(ホウオウゴケの仲間)
 スギゴケみたいに、アップで撮ると森林ですね。



↑ 石門の崩落地・・・石灰質を含んだ地下水が流れ込むので海の色が白っぽく変色しています


↑ 鳥の水浴び用の器に水を入れて鳥を待ちます
 ここ何日か雨が降っていないのか、器は空っぽでした。周囲に有ったPETボトルの水を一杯に入れて、メグロが来るのを待ちます。確かに母島は川を見ても水が流れていないし、小鳥達は水浴びしてダニなどを落としたいでしょうね。



↑ 先人の知恵ですね・・・こうやって水を集めていました


↑ 遠目ですが、早速メグロが水浴びにきました


↑ ナンプーさんの「お握り弁当」
 鳥の水浴びを眺めながら昼食タイム。開けてビックリ! 超ドデカ握りが2つ。
さすがに母さんは食べきれず・・・翌日はこのお弁当を2人で1つにしてもらいました。



↑ 下の三叉路を通過して石門コースの終点に向かいます


↑ 石門コースの終点から東港方面を望む
 右の石は石門の石灰岩、足元も含めて鋭く尖った部分が結構有るので要注意でした。



↑ 石門コースの終点に有ったセイロンベンケイの花
 別名ハカラメと呼ばれて、葉っぱから芽がでて育つと云う。



↑ 戻って来て、石門方面を眺めます
 カメラの調子が悪くなって、ミラーレスに替えて撮影していたが、前日このミラーレスのバッテリーだけ充電してなかったので、バッテリー切れになってしまいました。
最後の最後に、ガイドの梅野さんがヤコウタケ(グリーンぺぺ)を見つけてもらい、手で覆って眺めたらもやーっと光ってくれて大感激です。車に戻って、先ほど眺めた東港まで行って頂き、歩いた所を教えてもらい、ついでに北港にも行って貰って助かりました。

 この石門ツアー年間で400人も参加しないらしいですが、絶対行く価値有りですね。ちなみに参加費は1人1万円ですが、それ以上の経験が出来ます。
    
詳細はホームページをご覧下さい。     
http://www.muutosan.sakura.ne.jp/2018_mt/18-0630sekimon.html
posted by muutosan at 06:22| 旅行 小笠原